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2021年3月17日

リュウホウ

柳葉敏郎の出身地の近くに、秋田農業試験場があります。

「あきたこまち」はもちろんのこと、以前稲造でも扱っていた黒米「朝紫」、酒米「あきたさけこまち」、米麹「あめこうじ」、そして比内地鶏に秋田犬...

最後の2つは冗談として、東北を代表する優良品種の開発は数知れず。(弊社HPトップの秋田美人象も、昭和28年に農試近くで撮影)

その中の1つに、秋田大豆リュウホウがあります。

「あたかも豊満な竜の宝のような...」という形容が、その名の由来を示します。よくもまぁ、農試の職員にこんなブンガク的発想があったものです。

何を豆に意識したのか、豊満な、ですよ、ホーマンな。竜の宝に「豊満な」という形容詞を与えたのは、あとにも先にもこの名付け親だけ。

かぐや姫が「持ってきたら結婚します」なんて言っちゃいそうな響きです。

※姫の要求は、竜の首の玉


(2)たんぱく質含有量

リュウホウの粒は豊満。星州のスーパーでカナダや中国産の大豆を見ますが、一回りパン!とした、すがすがしいまでに堂々たる白黄色い、存在感のある粒です。

また、一般的な大豆のたんぱく質含有用は33.5%程度。一方この竜宝のそれは、何と43.5%。

畑のお肉を通り越して、まさに食べるプロテイン。

年を取ると、低脂質高タンパクの「何はなくともたんぱく質」という食生活が必要。しかし、おっさんの胃腸にはお肉がなかなか入っていかない。

そこで、注目したのが大豆でした。(魚の缶詰もそうでしたが)

あったあった。なんと、俺の故郷にいい豆が。高タンパク価にして光り輝く白い玉、プリプリツルツルと艶めかしいまでに豊満な竜宝です。


(3)販売

生産者は、うちのコシヒカリと同じく、秋田県横手市の戸田さんです。

日本では遺伝子組み換え作物の生産が認められていないため、もちろん、非GMです。

この稲造、米にはある程度詳しくとも、大豆はド素人。

しかも、自分のたんぱく補給のために輸入したリュウホウですから、自分にとって美味しければそれでいいという、性懲りもない稲造ファースト。

正直、この大豆は売れなくても全然いいです。豊満の竜の宝は、俺がぜんぶ食って大胸筋ビクビクの細マッチョになるという、ベースケな野望がある。

...といっても、正真正銘100%の国産大豆で、味噌や納豆を作ってみたいという方もいらっしゃるでしょう。

(ここだけの話、「国産大豆使用」表示は、5%混ざっていれば許されるって知っていました?)

また、大豆でおなじみといえば、女性ホルモン・エストロゲンの原料となるイソフラボン。豆を積極的に料理に使いたい、という方もいらっしゃるでしょう。

価格ですが、Jmartで北海道大豆250g(品種名不明)が4.8ドルでした。う~ん、まあ、じゃあうちはキリのいいところで300g5ドル、くすもち二条と同価格で。

1㎏3ドルとかのカナダや中国産に比べたら圧倒的に高いですね。でも、秋田大豆はなんせ「豊満な竜の宝」ですから。そのへんの豆と比べちゃなりません。


(4)料理法

乾燥生大豆は、12~24時間くらい水につけて戻さなければなりません。まずは体積の3倍の水に入れて、半日以上待つ。

たった100gでも、戻すと「え!?こんなに?」と絶対感じます。ブワワっと増えます。だから、明治屋3パック4.5ドルぼったくり納豆の、何倍もの納豆が作れます。

まして、竜宝はただでさえ大粒。300gあれば何パックつくれるでしょうか。

ただし、戻し方に失敗すると、生豆は固くて苦みが残ります。この辺のうまい調理方法は私も教えてほしいくらいです。

大豆は料理への使い勝手がかなりよさそうですので、私もどんどん開発していきたい。

ちなみに、弊社の「直火焼カレールウ」に、このリュウホウと、新しくトマトを入れてみました。

リュウホウはボソボソ感がなく、さっぱり感のある大豆で咀嚼の邪魔にならなかったし、トマトがあんなにカレーに合うなんて、大発見でした。