もち麦と食物繊維

 最近、もち麦を混ぜて炊飯する人が増えているよう。

 と同じく、麦にも「うるち種」と「もち種」がある。押麦はうるち種、プチプチ触感でボソボソ感のないもち麦は、その名の通りのもち種。

 の食物繊維は不溶性だが、麦のそれは水溶性。不溶性は水分を含むと膨らみ、腸内を掃除してくれる。「食物繊維でなかスッキリ!」というのは、この不溶性の方。

 一方、腸内に約2キロもいるという腸内細菌の餌になるのは、水溶性食物繊維。

 いずれの食物繊維にも、消化を緩やかにし、糖質代謝を遅らせる働きがある。

 つまり、食後の急激な血糖値上昇を抑えてくれる。エネルギーがこまめに代謝され、細胞に供給されることで、インシュリンが余計な糖質を脂肪に変えること機会が減るのである。。

 だから、ダイエットはカロリー制限以上に、血糖値をいかに急上昇させないかが重要。

 白のみでの穀物摂取は、血糖値を急上昇させてしまう。よって、いしいご飯をたくさん食べてほしいとはいえ、屋の稲造は白中心の和食生活を勧めしない。

1.白はたまに、基本は胚芽精にする
2.白の時はもち麦を混ぜる
3.食物繊維豊富な野菜をちゃんと食べる
(↑これが一番大切)

などで、糖質代謝を遅くすることを意識する。ぱっと見スラっとしてても、人間ドッグに入ってみると、脂肪肝や内臓脂肪を蓄えている人は予想以上に多い。

 それを自覚している35歳以上の人は、ぜひもち麦ミックスを試しあれ。

 さて、外見も内臓もシュッとした清潔感あふれる中年やじでいたい稲造個人の、気に入りのご飯の食べ方。

 胚芽精1カップに対して、黒一握り(大さじ1杯くらい)、もち麦を3分の1カップ混ぜ、水を1.5合付近まで入れて、早炊きではなく、普通炊きで炊飯する。

 これだけで、不溶性・水溶性の食物繊維がともに豊富。なかスッキリで血糖値も急には上がりにくい。

 胚芽精の胚芽に含まれるビタミンB1で糖質代謝もよく、ビタミンEや黒のポリフェノールのもつ抗酸化作用が、「シュッとした中年プラン」に貢献してくれる。

 胚芽精は低農薬か無農薬でさらに無化学肥料(つや姫のみ8割減)。

 まずはそのものの安全性や栄養価が、外国産日本品種や古古主体の激安ドンキとは、比較対象にさえならない。カテゴリーが全然ちがう。

 黒は炊きあがったごはんをより柔らかくし、さらに香りも付加してくれる。ポリフェノールの紫色が視覚も嗅覚も刺激するから、まさに五感を使ってごはん食を楽しめる。

 たまには白のみの真っ白さと、つるんとした舌触りも楽しみたいが、胚芽精with黒もち麦、これは本当にすすめ。続けていると腸もなか周りもシュッとする。

 麦は、日本人にはパンやビールでなじみだが、稲作適地な高温多雨の日本は、実は麦の栽培には向かない。

 麦の原産地は、最古の文明地帯である中東付近。エデンの園を追放された夫婦が最初に住み着いた土地がまさにそこ。その息子のカインが麦を栽培して神にパンをささげた、なんて記述が聖書に出てくる。

 がモンスーン地帯の穀物なら、麦はもともと乾燥地帯の産物。

 だから、多雨地帯の日本産もち麦は、残念ながら品質的には国際レベルより劣っている。国産の方が安心できる人は別だが、日系スーパーで日本加工のもち麦をあえて選ぶ必要はないかもしれない。

 シンガポールのローカルスーパーで、500グラム1~2ドル程度でオランダ産などのもち麦が売られているから、そちらがすすめ。