GM作物と農薬使用増大の弊害

 世界で生産される大豆の9割は遺伝子組み換え大豆。

 

 大豆はトウモロコシと並んで、効率のいい家畜用飼料として使用される。中国やインドなどの発展で世界的な肉食量は増大しているため、GM作物の生産量も増えている。

 

 「人類の食糧問題を解決する夢の食物」なんて耳ざわりのいいスローガンは全くのウソで、ただの大義名分。全部ビジネスのため。

 

 世界最大手の穀物商社はアメリカのカーギル。肉食量が増えれば、それだけ飼料用作物の取扱高も増える。

 

GM作物を普及させたのはアメリカのモンサント。

 

効率よく大豆を生産するために、ラウンドアップというベトナム戦争時の枯葉剤を応用した強力な除草剤に耐性をもった地中のバクテリアの遺伝子を、大豆に組み込むことでこれを作った。

 

ラウンドアップを畑にまくと、大豆以外の作物はすべて枯れた。最初はそれでよかった。しかし、不思議なことにあらゆる雑草は、最近同様、その除草剤に耐性を持つようになる。

 

 抗生物質の効かない結核菌が登場し、それが院内感染したことで大問題になった。最近も雑草も、遺伝子を変異させて生き残ろうとしているのだ。

 

 そのため、例えば生産大豆のほぼ全てがモンサントのGM大豆と言われるアルゼンチンでは、農薬使用量はGM導入以前に比べて2倍に増えたともいわれてる。

 

2006年と古い資料になるが、モンサント大豆を生産しているアルゼンチンのサンタフェ州では、全国平均の10倍もの肝臓がん、3倍の胃がん患者が出ているとのこと。

 

当然、大量の農薬使用がガンを誘発したなどとは、公式的な因果関係は認められていない。推進派が握りつぶすし、ロビー活動を受けたアルゼンチンの政府も、それに同調するからだ。

 

力を持たない弱者は、時代を問わずに世界の何処かで、いつも泣いている。

 

 「人類積年の課題を解決する」と謳い文句に、種と農薬をセットで売って、莫大な利益を上げるモンサント。肉食化を推し進めることで、それらGM作物を輸出して潤うカーギル。

 

 グローバル企業は、タックスヘイブンを利用することで多大な課税逃れをしている疑惑があるし、それを徹底追求しないアメリカ政府の闇。日本だって、報道こそされたが、結局うやむやになっている。

 

 大量のGM作物が消費されている日本では、いちおうまだGM作物の「生産」は認められていない。ただし、いつ生産が始まってもいいように、国も予算を割いて研究は盛んにされている。一般消費者への理解が進み、法整備し、そして生産開始。

 

 後で触れるが、「種子法廃止」はその嚆矢となるのだろう。

 

 GM作物の生産は時代の流れ。格差社会も進み、下の人間はスマホばっかりみて考える力を失い、読書量の多い上に歯向かうだけの力を失っている。そしてもう、巨大になりすぎたグローバル企業には抗えない。

 

いずれ、日本でも非GM作物、例えばまともな米の価格も2倍ちかくになるだろう。非GMというだけで、今の無農薬作物のような、希少性の高い扱いを受けるのかもしれない。

 

 ここまで来ると、人間は増えすぎた人口を調整するプログラムに従っているのかなとも思う。飢餓も減り、戦争もなくなりで、前世紀までのプログラムが機能しなくなって、人口は増える一方だから。

 

 だから、GM作物でいつか自然から強烈なしっぺ返しを食らって、人類は自ら人口調整する道を選んでいるのかもしれない。

 

あれだけの事故を起こしていながら原発推進をばく進する日本政府といい、核保有の隠れ蓑である原発の維持と、アメリカの圧力に屈して食の安全生を脅かすことで、ただでさえ減っていく人口を、さらに減らしたいのだろうか。