日本穀物検定協会の主な業務は、日本米の産地ごとの格付け。 http://www.kokken.or.jp/ 日本晴という品種がある。これに各地のコシヒカリをブレンドしたお米を基準とし、最高ランクが特A、続いてA、基準となるA´、B、B´と五段階評定される。 A´の日本晴、これは日系スーパーや日本人会のコンビニ前でも売っている。弊社の秋田県南部産あきたこまちは、もちろん特Aランク。これが現地精米で5キロ35ドル、クーポンご利用で33ドル。でもなぜか、半年前日本精米の日本晴が5キロ40ドル以上だったりする。「高いほうがおいしい」と感じる人は多いのだろうか。 さて、特Aランクの品種産地は、全国に30以上。同じ品種でも、産地が違えば評価も大きく異なる。 さらに、ランクが落ちても、例えば「新潟こしいぶき」という全国的には無名の品種であっても、新潟県内では「魚沼産コシヒカリなんて高いだけ」と、県内外の評価は異なる。同じく、 新興ブランドの山形つや姫もそう。山形県民は安くておいしい「はえぬき」という品種を、引き続き評価している。 特Aランクの米はどれもおいしい。V6では誰が一番?みたいな議論と同じで、日本人の最大多数に支持を得ているのがコシヒカリという話。 しかし、無名品種でも、産地が土、水、気候の生産条件に優れ、玄米が適切に低温管理され、直前精米ならさらにおいしい。毎日毎日食べるのがお米。だから、おいしく、かつ求めやすい価格であるべきだし、結局はその人とって長年一緒にいる家族のような存在が、主観的には特Aだといえる。 「甘みも粘り気も北陸のコシヒカリ以下だ」と評価する周囲はどうであれ、わが地元秋田のあきたこまちに勝る米はない。欠点はたくさんあっても「うちの奥さんが一番」と思う夫は多いはず。お米は主食であるがゆえに、そこに愛があるかどうかなのだ。
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