稲造米穀店の倉庫と精米施設があるところです
稲造米穀店の倉庫と精米施設があるところです

 このコーナーでは、美味しいお米を食べるために、ある歴史的・国際的なグルメの巨人から、居酒屋にありがちな部長とOLのノリで、聞いてもいないウンチクを大いに語ってもらいます。

 

場所:動物園近くの稲造米穀店

構成:そこの社長の近藤

マギー司郎じゃねぇよ!とお約束のイナゾウ先生
マギー司郎じゃねぇよ!とお約束のイナゾウ先生

ウンチクを語りたいおじさん イナゾウ先生

 旧5000円札のおじさん。同時代の福島県出身・1000円札の野口英世とともに、大正から昭和にかけての著名日本人。

 なにげに、戦前は国際連盟次長まで勤めた国際派。

 米どころ岩手県出身でもあり、おいしい日本米を食べるためのウンチクを、世界をまたに駆けて語り歩いている。

趣味は詩作に漫画ですとコタケさん
趣味は詩作に漫画ですとコタケさん

ウンチクにつっこむ主婦 コタケさん

 シンガポール赴任のご主人とともに来星2年目の31歳。4歳1児の母でもある。

 大のお米派であり、朝は必ずご飯を食べなければ、1日が始まらない。

 シンガポールでも日本のお米を買うものの、日本と比べて値段もかなり高く、おまけに日本で食べるお米と味が違うことに疑問を感じている。

 おいしいお米を食べるためには?とスマホをいじっていたところ、稲造米穀店のショッピングサイトを発見、そして、同郷の岩手県出身者・イナゾウ先生の指導を受けるにいたる。

ウンチクの応酬に微笑む男 近藤

 「うまれたときから、あきたこまち」

をスローガンに、2013年10月シンガポール上陸。

 実家近くにとんでもなく水の美しく豊かな地域を発見、そこから秋田でいちばん美味しいあきたこまちを発掘し、その輸出販売を志す。

 自分で輸入精米したあきたこまちが「安くてうますぎ!」と、1日に白米4合と納豆と少しの野菜、たまにラクサや肉骨茶とかも食べている。

近藤:先生、マリーンパレードにお住まいで専業主婦のコタケさんが、美味しいお米のウンチクを聞きたいそうです。

 

イナゾウ:ホホッ、こんにちは、コタケちゃん。盛岡市出身のイナゾウです。

 

コタケ:はじめまして先生、三代目ミス北鉄・北三陸市出身のコタケです。先生は5000円札の人ですよね?じぇじぇ!えーと、夏目漱石!

 

イ:こらっ、強引にボケるな!ワシはヒゲが夏目漱石とかぶるとかいわれて、お札にまでなったのに、ちっとも有名じゃない!1000円のくせに英世のやつまで偉そうなチョビをたてるもんじゃから、ワシのヒゲにも威厳がなくなる!しかも5000円札はもう樋口一様の時代じゃ…。

偉人さんと遊ぼう!ひげあてクイズ

全部当てたらおこめ券DXプレゼントします!

コ:先生、「坊っちゃん」は教科書に載っているし、英世さんの子供時代の逸話も有名ですけど、先生会心の著作「武士道」なんて誰も読んでませんしね。

 

イ:もうほっといてくれ。そんなことより、日本に帰ると、日本米の素晴らしさに改めてびっくりするんだって?

 

コ:そうなんです。日本のご飯っておいしすぎるんです。もう箸が止まらなくて。日本にいたときは当たり前に思っていたんですけど、シンガポールで食べるお米とは全然違うから、余計においしく感じてしまうんです。先生、どうしてシンガポールと日本のお米は、全然違うんですか?

 

イ:そりゃあ、タケちゃん。単純に古くなったお米を食べているからだよ。

 

コ:そうなんです。日本のご飯っておいしすぎるんです。もう箸が止まらなくて。日本にいたときは当たり前に思っていたんですけど、シンガポールで食べるお米とは全然違うから、余計においしく感じてしまうんです。先生、どうしてシンガポールと日本のお米は、全然違うんですか?

 

イ:お米は古くなっても食べられることは食べられる。保存状態さえよければ、10年くらいはもつ。でも実際、賞味期限というものはある。

 

コ:じぇ!全然意識していませんでした。

 

イ:スーパーで売られているお米ってのは、玄米を精米したもので、それをみんな食べている。

 

コ:せいまい?精米って、聞いたことありますけど、実際はどうやってやるんですか?コーヒー豆をひいたような感じですか?

 

このモミの中身が玄米
このモミの中身が玄米

イ:ふんふん。まあ、聞いてくれ。稲がどういうふうに実っているかは、岩手県人のタケちゃんならしってるべ?これを、脱穀して、モミ殻をとったものを玄米という。色は茶色い。

 

コ:はー、花巻の宮沢賢治さんが「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ…」って詩に書いてましたけど、玄米って、賢治さんの主食ですよね?

 

イ:まあ、昔は白米なんて高級品で、貴族や大名の食べ物だった。武士階級であっても、ほとんどすべての人は玄米食だったんだ。ワシもそうだったんだし。正月くらいは白米食べたかなー。 

 

コ:でも、ほとんど玄米ばかり食べてて、味噌と少しの野菜で栄養は足りるんですか?

玄米四合は食べ過ぎじゃありませんと、宮沢賢治氏
玄米四合は食べ過ぎじゃありませんと、宮沢賢治氏

イ:お米の茶色い部分はビタミン豊富だから、デンプン質ばかりの白米食とは全然違ったんだ。だから、玄米ばかりで、野菜がちょっとでも大丈夫だった。贅沢食の大名貴族はビタミン不足の運動不足で病気になったけど、一見粗食のお百姓さんには、そういう生活習慣病は少なかった。

 

コ:じぇじぇじぇ!昔は白米食が生活習慣病のもとだったんですね。でも先生、玄米食は栄養があっても、ボロボロして全然おいしくないですよね。24時間くらい水につけておかないといけないし、普通には炊けないし。

 

イ:そそ。だから、栄養価が低いとわかっても、精米技術の進歩とともに、やわらかくておいしい白米を食べるようになった。

脱穀した玄米。このまま食べると、ボリボリのボソボソ
脱穀した玄米。このまま食べると、ボリボリのボソボソ

コ:先生、玄米から精米して白米にするという話ですけど?

 

イ:そうそう、玄米を精米機という機械に入れると、玄米に圧力をかけて、なかで表面同士をこすり合わせる。すると、表面の皮が向けるように削り取られて、玄米が白米になるんです。

 

コ:なるほど、削り取られた部分に、玄米時代の栄養がたっぷり含まれているということですね。

  良質な玄米の米ぬかはきれいです
  良質な玄米の米ぬかはきれいです

イ:これが米ぬかと呼ばれるものだけど、油分が多くて、人の肌をツルツルにする作用もあるから、美容に使っている人もいる。米ぬかから油を抽出して、「米油」として食用油も作っている。もちろん、有機肥料としても使われているから、米ぬかは日本では捨てられずに有効活用されているというわけ。

 ちなみに、米ぬか成分をウィキってみた。

 

 

 なんか知らないけど、米ぬかはとにかくすごくよさそうじゃろ?

「主人のお弁当箱にいいかも」とコタケさん。食べきれるのだろうか…
「主人のお弁当箱にいいかも」とコタケさん。食べきれるのだろうか…

コ:米ぬかはわかりました。それ以上は、池上彰さんの解説とかを楽しみにしています。それで先生、精米しちゃうと、どうしてお米が古くなっちゃうんですか?

 

イ:さすがの池上さんも、米ぬかは素人だろー。で、精米した後、お米の表面にはすぐに脂肪酸が増えていくから、お米本来の味がどんどん変質していくんです。乾燥もしてくるし、粘り気もなくなってくる。脂肪酸の値は、精米したてが3くらいとすると、1ヵ月後は9くらいで3倍になる。ギリギリおいしく食べられる許容範囲は、精米から大体1ヶ月くらいといわれている。

  

コ:ハー、日本で食べるお米がおいしいのは、精米から1ヶ月以内のお米を食べているからってことですかね、先生!そして、酸化の度合いは、気温や湿度に左右されるってことですね。だから、年中高温多湿のシンガポールは、特に傷みが早い!

日本ほど、多種多様な電子ジャーが売られている国もない
日本ほど、多種多様な電子ジャーが売られている国もない

イ:タケちゃん、素晴らしい!お米の袋には「精米日」が大体印字されているよね。気をつけてみたことあるかい?

 

コ:ほとんど気にしたことないです。値段は気にしますけど…。

 

イ:まあ、同じ値段で買うにしても、精米日に近いお米の方が新鮮で、酸化も進んでいないということだね。普通、食料品を買うときは賞味期限に注意するのが日本人の性質だし、これを無視したり、改ざん偽装したりすると、会社が潰れてしまうくらい日本では販売者側も気を使う。

 

コ:でも、お米の場合は、実際カビが生えたりすることは少ないから、あんまり気を使いませんでした。たとえ食べても、「このお米すっぱい!」とかありませんし。

 

イ:すっぱいお米って、ちょっと怖いよね(笑)実際、日本ではお米を販売する業者も、通常は玄米として低温保管しておき、出荷のつど精米している。古いお米、つまり精米から1ヶ月以上たったお米が店頭に並んでいるのもあまり見ないんだけどね。 

 

コ:そっかー。お米は精米したてが一番おいしいんですね。同じお金を出すなら、精米から1ヶ月以上たったったやつより、やっぱり昨日今日精米したお米を食べたいですよね!先生!

 

イ:日本では家庭用精米機がかなり売れているらしい。5カップ用くらいのやつ。日本は親戚が農家という人は多いから、玄米を送ってもらって、食べるつど精米しているのだから、まあ、なんとも贅沢な味わい方じゃわい。

 価格ドットコムをのぞいてみると、実にさまざまな家庭用精米機が売られておる。http://kakaku.com/kaden/ricemill/

 

コ:私もそうですけど、日本では、おいしいお米に対する需要が高いですよね。そういうお米の食べ方をしていると、もう新鮮じゃないお米なんて食べられなくなちゃいますね。

津川雅彦じゃねぇよ!とおどけるイナゾウ先生
津川雅彦じゃねぇよ!とおどけるイナゾウ先生

イ:ところでね、この前、タイにいってきたんだよね。

 

コ:えー先生、タイですかーっ!?…まぁ、タイは、屋台とか安くておいしいですよね。英語通じなくて大変でしたけど。

 

イ:シンガポールで食べられるほとんどのお米は細長いタイ米なんだけど、タイで食べるタイ米って、シンガポールで食べるタイ米よりも、全然おいしくなかった?

 

コ:はい!私もそう思いました!「あ、おいしー!」って目がキラっと輝きましたもん。だって、シンガポールではいろんな国の料理が食べられるんですけど、タイでもベトナムでも、もちろん日本でも、現地で食べる料理ほどはおいしくは感じないんです

 

イ:お米派のタケちゃんなら、もうお気づきだよね?

 

コ:シンガポールで食べられるお米は、基本的に古いってことですか?精米からだいぶたっちゃっているものが多い。

 

イ:うん、たぶんそうだと思う。それに、シンガポールはお米を全量輸入しているから、タイやら豪州やら、遠くはアメリカから船で運搬されてくる。そのときに、どんな輸送方法がとられているかも重要だよね。

 

コ:といいますと?輸送のスピードってことですか?

冷蔵コンテナ内部。壁は冷蔵庫そのまま。
冷蔵コンテナ内部。壁は冷蔵庫そのまま。

イ:いやいや、スピードももちろん大事だけど、温度管理がしっかりされているかどうかってことの方がずっと重要なんだ。たとえば、クール宅急便を使わなければいけないところを、常温輸送していたりすると、やっぱりものは痛んじゃうよね?

 

コ:ハー、お米も温度管理が大事だってことですね、先生!

 

イ:そうそう、そのとおり。お米は常温保存できるんだけれど、さすがに、輸送コンテナの内部は、東南アジアなら70度以上になるといわれているんじゃ。その中に何日も閉じ込められていると、さすがに保存期間の長いお米でも、質が変わってしまうよね。

 

コ:それに、精米されて、最初から袋詰めされたものが輸入されてくるから、どうしても精米日から時間がたっちゃったものになってしまうということでしょうか?

 

イ:むむうっ・・・タケちゃん、もう君に教えることはないよ。ウンチク王の名をほしいままにしたおじさんも、ついに黄昏時じゃな。お主に栄光の光あれ、ゴフッ!

 

コ:フフ、先生、ドラクエのほこらにいるおじいさんですか?とにかく、だからこそ、輸出時の温度管理と出荷直前精米が、外国でおいしい日本米を食べるためには大事なんだってことですね!

サザエさんのエンディングテーマを意識したポーズでしょうかね
サザエさんのエンディングテーマを意識したポーズでしょうかね

イ:そう。だから、ずうずうしくもワシの名前をつけてしまった「稲造米穀店」を、シンガポールでお米を買うなら、ぜひお勧めするよ。社長のがんまくが日本の玄米集荷からシンガポール精米出荷まで一貫してやっているから、価格も他よりリーズナブルにできるみたいだ。無料で配達もしてくれるよ。

 

コ:シンガポールの日本米は高いし、少しでも買いやすいのはうれしいですね。さすがに、5キロや10キロのお米は重たいから、配達は助かりますね。

 

イ:室温18度の冷蔵コンテナでシンガポールに持ってきて、注文受けて、すぐ精米するみたいだよ。シンガポールに低温倉庫も借りて。社長が玄米を倉庫から担いできて、日本から持ってきた業務用精米機にかけて、袋詰めして、伝票かいて、せっせと働いている。

 「嫁入り前のあきたこまちですから」と、80キロもあるくせに、全部手作りで細かいことをやっているから、その風景は多少こっけいでもある。

 

(近藤、苦笑)

 

コ:HPみたんですけど、がんまくさん、私たちの隣の秋田県出身ですよね。「うまれたときから、あきたこまち」ですか。そのラグビー選手みたいな人相風体で、秋田美人を描いた米のパッケージデザインとか、HPの作成とか、全部でやってるんですか?

 

近藤:零細企業の切なさで、自分でやらざるを得ないだけです、ハイ。えーと、低温保存とか、直前精米とか、日本のお米屋さんなら当たり前にやっていることですから、別に特別なことでもなんでもないです。

 

 イ:まー、少しでもおいしい状態で出荷できるように、そして少しでも多くの人にあきたこまちを食べて幸せになってほしいから、お求め安い価格で頑張っていくんだよな、がんまくや。理念がしっかりしておって関心じゃ。

コ:じゃあ、早速、稲造米穀店さんあきたこまちを試してみます!あ、私たちは岩手県人だし、花巻産のひとめぼれを先に試してみます!

 

イ:新鮮なお米に、さっそく卵かけご飯じゃな!!ごはんがうまいと箸が止まらなくなるわい!

 

近藤:イナゾウ先生、コタケさん、本日はどうもありがとうございました。さっそく精米させてもらいます!ご注文の際は、ぜひクーポンコード使ってくださいね(笑)